
大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想 (中公新書)
安達宏昭
岩波書店 / 1998-08-24
累計読者数5
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推定読了時間 約6時間2分
star総合評価 67/100
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この本について
歴史の話って、「結局なにが問題で、どこで道を誤ったのか」が見えにくくて、勉強しようとしても霧の中を歩いている感覚になることがあります。とくに日本の戦前アジア政策は、理念と現実のどちらを見ればいいのか分からず、モヤモヤだけが残りがちです。僕自身、同じところでずっとつまずいていました。 この本は、その霧を少しずつ晴らしてくれました。大東亜共栄圏が「スローガン」ではなく、資源確保という切実な経済事情から生まれた構想だったこと。南部仏印進駐や北支切り離しなど、後から見ると無謀に見える判断の裏にも、英米依存の構造や陸海軍の不一致といった現実的な制約が積み重なっていたこと。そして、戦後に日本企業が東南アジアへ再進出できたのは、戦前からの連続性ではなく、むしろ国際環境が一変した「断絶」の上に成り立っていたこと。こういう視点が入るだけで、歴史の見え方がかなり変わります。 過去をどう評価するかより、「なぜそう動かざるを得なかったのか」を知りたい人に刺さる本だと思います。僕もここから、組織の意思決定を見る目が少しだけ冷静になりました。
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出版社による紹介
「日本帝国」形成過程に現われた思想・文化の諸側面に光をあて、東アジア全域にわたり分析した、日米の共同研究。
目次
アジア太平洋戦争と「大東亜共栄圏」 : 1935-1945年
通史 アジア太平洋戦争と「大東亜共栄圏」
通空間論題 東アジアの総動員体制
華僑の民族主義と中国・日本
「大東亜共栄圏」と日本企業
個別史/地域史 日中戦争と「大東亜戦争」 日中戦争から第二次世界大戦へ
中国の抗日戦争と戦後構想
資源外交と南進政策・南方軍政
アジア太平洋戦争期のベトナム
大東亜共栄圏下のアジア 植民地台湾における戦争体制
朝鮮における総動員体制の構造
日本占領下における東南アジアの経済状況
捕虜と捕虜収容所
戦時国際関係と戦後秩序 連合国の戦後アジア構想
ソ連の戦後アジア構想
「独立」国という「桎梏」
原爆投下と戦後国際秩序
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