
怪獣保護協会
ジョン スコルジー and 内田 昌之
この本について
仕事でも日常でも、自分の判断が正しいのかよくわからなくなる時ってありますよね。特に「先が見えない状況で、どう一歩進めばいいんだろう」と立ち止まってしまう瞬間。僕自身も何度もあって、そのたびに少し視点を外側に置き換えられる本に救われてきました。 『怪獣保護協会』は、いわゆる怪獣もののワクワク感があるのに、読んでみると「物事って、うまくいかなくなるまではうまくいく」という現実的な感覚を扱っていて、妙に今の生活に重なってくるんです。抜粋にもあった“バイオエンジニアリング”の話や、“核エネルギーでもてあそぶと別次元の障壁が薄くなる”という設定は、ただのSFというより、私たちが目をそらしがちな「人間が世界に及ぼしている影響」を別の角度から見せてくれます。あと、ゴジラ映画へのオマージュが散りばめられているので、文化的背景が急に現在とつながる瞬間もあって、読みながら自分の中の地図が少し広がる感じがしました。 とはいえ、重たいテーマを抱えつつも全体は明るくて、コロナ禍を意識して“いっとき俗世を忘れていい”ように書かれているから、読み終えると肩の力が抜けます。現実から離れたいけど、逃げるだけじゃなくてちょっとだけ視界を変えたい、そんな時にちょうどいい距離感の本です。 こんな人に刺さると思います。自分の生活や仕事で「このままでいいのかな」と考えてしまうけれど、説教じゃなくて物語を通してヒントを拾いたい人。僕もそういう時期に読んで、少しだけ前に進めました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
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