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1日10分の哲学(新潮新書)

1日10分の哲学(新潮新書)

大嶋仁

新潮社 / 2024-02-17

累計読者数3
平均ハイライト数 17.7件/人
推定読了時間 約2時間19分
star総合評価 63/100
menu_book精読型
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この本について

仕事の合間にふと、「なんでこんなに判断がブレるんだろう」とか、「自分の感じ方って正しいのかな」と思うことがあります。頭では整理したいのに、現実の自分はもっと曖昧で、割り切れない。そのギャップに疲れてしまう時期ってありますよね。 『1日10分の哲学』は、そういうモヤモヤを無理に晴らす本ではなく、「人間ってそもそもそういう存在なんだよ」と静かに教えてくれる本でした。たとえば、人間の脳は同じものが一つとしてなくて、瞬間ごとに変わり続けているという話。これを知るだけで、「自分らしさってどこにあるんだろう」と悩むのが少しラクになります。また、感情は理性の邪魔ではなく、むしろ理性的に考えるための土台だという指摘は、日々の小さな苛立ちや迷いに対して少し優しくなれるきっかけになりました。 さらに刺さったのは、ベルクソンやフロイトの「時間」の話です。二時間の映画が一瞬に感じたり、待ち時間だけが妙に長かったり。時計の上の時間と、心が感じる時間は別物なんだという視点は、焦りがちな毎日のリズムを少し緩めてくれます。立ち止まって陽の光を感じたり、道端の猫と目が合うような瞬間を大事にしていいんだ、と素直に思えました。 自分の感じ方に迷う人、AIや社会のスピードに合わせきれないと感じている人には、じんわり効く本だと思います。無理に前向きにしてくれるのではなく、今の自分をそのまま受け止める余白をくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

哲学は日常に溢れている。世に知られた哲学者だけでなく、大リーグの首位打者、愛を詠う詩人、そして今この本を手にしているあなたの傍にも、きっと哲学がある。人間が生きる意味を問う学問であり、大なり小なり誰しもが自分なりの哲学と共に生きている。そんな哲学のエッセンスを分かりやすく解説。哲学ってなんだか難しそう……と思う人にこそ読んでほしい、1日10分のやさしい哲学書。
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