
コモングッド―暴走する資本主義社会で倫理を語る
ロバート・B・ライシュ, 雨宮 寛, and 今井 章子
累計読者数3
平均ハイライト数 23.7件/人
star総合評価 56/100
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この本について
仕事をしていると、「この判断は本当に社会のためになっているのか」「自分の得だけを追っていないか」と立ち止まる瞬間があると思います。特に組織にいると、いつのまにか“勝つための正しさ”だけが基準になってしまい、気づいたら周りの空気に流されていた…なんてこともありますよね。僕自身も、自分の判断基準がどこにあるのか曖昧になる時があります。 この『コモングッド』は、そんなモヤモヤに対して、派手な解決策ではなく「視点の位置」を落ち着いて戻してくれる本でした。たとえば、リーダーが本来引き受けるべき“受託者としての責任”という話は、肩書きの大小に関係なく、誰かと関わりながら働く以上は無視できない視点です。また、「義務」から「取引」へと社会全体がシフトしたことで、僕たちの日常の判断まで変質してしまうという指摘は、ここ数年の職場の空気を説明してくれるようでした。そして、人々が事実を共有できなくなったとき、どれだけ議論をしても前に進まないというくだりは、今の世の中をそのまま言い当てている気がします。 社会の大きな話をしながら、じつは自分のごく日常的な判断にも静かに効いてくる本です。自分の行動の「基準」をどこに置くべきか悩んでいる人に刺さると思います。
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