
この本について
将来のことを考えようとすると、結局「どこまで自分が見えていないのか」が分からなくて、少し気持ちが重くなることがあります。高齢化、財政、技術、国際情勢…大きすぎる話題ばかりで、個人の生活や仕事とどうつながるのか実感しづらいんですよね。僕も同じで、手元の判断に使えるレベルの“地に足のついた未来像”が欲しくて、この本を手に取りました。 読んでみて感じたのは、派手な予言ではなく、政策や制度、技術の現場から「今まさに動きつつある変化」を拾い上げてくれるところがありがたいということです。例えば、食品ロス対策が福祉政策と結びつきつつある現実や、補正予算が景気対策だけではなく中長期の課題対応に使われてきている流れは、ニュースでは拾いきれない“国の意思”がにじみます。また、エビデンスギャップをどう埋めるかという政策づくりの舞台裏の話は、会社の意思決定にも通じる部分が多く、他人事ではいられませんでした。 さらに、ステーブルコインや半導体人材のように、一見遠い話でも自分の生活や働き方に跳ね返ってくるテーマが多いのも特徴です。国際送金の仕組みが変われば、海外と仕事する人のコスト感覚は確実に変わるし、地方の半導体工場の稼働には生活インフラの整備が欠かせないという話は、都市と地方の関係がこれからどう動くかを考えるきっかけになります。 未来予測を“怖い話”としてではなく、足場を固める材料として読みたい人に刺さる本だと思います。
読んだ内容を、もう忘れない。
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