
2023年 日本はこうなる
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
東洋経済新報社 / 2022-11-03
この本について
最近、「ニュースは追ってるつもりなのに、全体像がつかめないまま不安だけ溜まっていく」という声をよく聞きます。エネルギー価格、円安、インフレ、国際情勢…どれも生活に影響しているのに、点でしか理解できず、結局どう動くべきか判断できないままになるんですよね。僕自身も同じで、数年前までは“なんとなくの空気感”だけで状況を捉えていました。 この本は、そんなモヤモヤを少し整理してくれました。特に刺さったのは、エネルギー高騰が国全体の生産と消費をどう冷やすのかという説明で、インフレなのに給料が上がりにくい理由が腑に落ちます。また、日銀の政策が「物価目標が達成できないから緩和継続」ではなく、実際にはマネタリーベースの増加ペースを落としながら方向転換しているという指摘も、ニュースでは分からない裏側でした。さらに、LNGの争奪やロシア依存の影響など、エネルギー供給網がどれだけ日本の足元を左右するかが具体的に語られていて、日常の「電気料金が高い」の背景にある世界の力学を実感できます。 一気に不安を解消するような本ではないですが、点で受け取っていた情報が線でつながる感覚があります。特に、今のインフレを単なる物価上昇としてではなく、各国の政策や資源構造の流れの中で理解したい人にはちょうどいいと思います。経済を武器にしたいというより、「せめて振り回されないための地図がほしい」という人向けの一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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