
株価チャートの鬼100則
石井 勝利
この本について
株を触っていると、「下がり続ける銘柄に、どこで手を出したらいいのか」みたいな不安って、いつまでも拭えないままなんですよね。僕も何度も“いくら何でも安いだろう”と手を出しては、そこからさらに沈むチャートを眺めて固まってきました。結局のところ、値ごろ感じゃなくて、相場の呼吸そのものを読めないと、同じ落とし穴に落ちるだけなんだと思います。 『株価チャートの鬼100則』が刺さるのは、その“呼吸”をやたら理屈っぽく説明するんじゃなくて、ローソク足の裏で動いている人の思惑まで踏み込んでくれるところです。下ヒゲがなぜ下値の限界になるのかとか、下げ途中の陽線がなぜ危ないのかとか、教科書よりも現場の感覚に近い説明が続きます。材料が出る前に出来高が動く理由や、仕手筋の「買い煽り→ふるい落とし」の流れも、実際のチャートの見え方と結びつくので、自分の取引にそのまま置き換えやすい。 僕が救われたのは、良い形に見える足の中にも「ダマし」が普通に潜んでいるという前提を持てたことです。裏を読む、というほど大層な話ではなくて、他の投資家がどう動くかを想像するクセがつく。すると、寄り付きの急騰で飛びつく前に一拍置けたり、下値の攻防が続くときに“これはまだ触っちゃダメだ”と判断できたりする。地味ですが、こういう小さな判断が損失をかなり減らしてくれます。 チャートを「形」だけで追ってきた人や、値ごろ感に振り回されがちな人にはとても向いている本です。相場の裏側で起きているやり取りを、ローソク足越しに感じ取れるようになりたい人に、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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