
日本人の英語 (岩波新書)
マーク・ピーターセン
岩波書店 / 2013-04
この本について
英語を読んだり話したりしていて、「冠詞って結局なんなんだろう…」「a と the の違いを説明できないまま感覚でやってるな…」と感じること、けっこうあると思います。僕もずっとそこが靄のかかる場所で、なんとなく通じるから放置していたタイプです。でも仕事で英文を書くようになると、この “なんとなく” が確実に足を引っぱる瞬間が出てきます。 『日本人の英語』が助かったのは、「英語の冠詞は名詞の付属品じゃなくて、先にカテゴリーを決めるスイッチ」という捉え方を教えてくれたところでした。I ate chicken と I ate a chicken の世界の見え方の差とか、a を発してから名詞を探す思考の流れとか、言われてみれば当たり前なのに、学校ではほとんど触れられなかった視点なんですよね。the international understanding と言われるとネイティブが Why!? と感じてしまう理由も、カテゴリーのズレとして腹に落ちました。 もう一つよかったのは、「抽象概念の無冠詞」「machine と machinery の切り替え」「with と by の役割」など、細かいけれど運用でつまずきがちな部分を、具体的な場面で説明してくれるところです。文章を読むときに「これはなぜこの冠詞なのか」を一つずつ追いかける習慣がつくと、英語が急に立体的に見えてきます。 英語を“単語の寄せ集め”ではなく“意味の組み立て方”として理解したい人に刺さる一冊だと思います。
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