
この本について
日常でうまく流れに乗れないときって、「自分の考えすぎなのか」「努力の方向が間違っていたのか」とモヤモヤしますよね。頭では分かっていても、力が入りすぎて余計に状況を悪くしてしまう。私もよくそこで詰まります。 桜井章一さんのこの本は、そういう“力み”に気づかせてくれる一冊でした。といっても、気合いや根性の話ではありません。むしろ逆で、「積み重ねた知識や思考を一度手放すと、状況の微妙な流れが見える」とか、「負け方を大事にすることで、運の向きが分かる」といった、感覚の戻し方に近い話が多いんです。麻雀の例えが中心ですが、読んでいると人間関係や仕事の判断にもそのまま置き換えられる場面が多くて、気負いなく読めます。 特に、運を“来るもの”ではなく“漂っているもの”と捉えて、周囲の人に回していくという話は、自分だけが得をしようとするほど流れが止まる理由を腑に落とさせてくれます。弱っている相手を支えることで全体が動き、巡り巡って自分に返ってくるという感覚は、仕事でチームが停滞しているときほど思い出したくなる視点でした。 考えすぎて固まってしまう人、努力を手放せず身動きが取りにくくなっている人にはとても刺さると思います。私自身、読んでから少しだけ肩の力を抜くタイミングをつかみやすくなりました。自然のリズムに合わせるように、自分の動き方を調整したいときにゆっくり読みたい本です。
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