ヨムナビ
敗戦とトラウマ

敗戦とトラウマ

浜崎洋介

ビジネス社 / 2025-08-05

累計読者数3
平均ハイライト数 7件/人
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 29%

この本について

最近、日本という国の立ち位置について考えるたびに、どこか地に足がつかないような感覚になることがあります。戦後の価値観で育ったはずなのに、ニュースを見れば「それだけではもう説明がつかないよな」と思う場面も増えてきて、モヤモヤが積み重なっていく。そんなときに手に取ると、少し視界が広がるのが『敗戦とトラウマ』でした。 この本が効くのは、歴史の専門知識というより、「自分たちがなぜこういう感覚を抱えているのか」を丁寧に言語化してくれる点だと思います。たとえば、戦後の日本人が自覚しないまま引きずってきた“退却の下手さ”や、アメリカへの依存と、戦没者を含む自国への距離の取り方。そのギャップを無理やり抱えた結果としての自己喪失感まで、読みながら「ああ、こういう根っこがあったのか」と少しずつ腑に落ちていきました。 もうひとつ救われたのは、ここで語られる「歴史を都合よく塗り替えるでも、罪を押しつけるでもない向き合い方」です。過去と感情を自分のものとして受け止めるという、派手さのない姿勢が、今の揺れやすい時代にもそのまま通用する気がします。大きな話をしているようで、実は「自分がどこに立っているのか」をもう一度確かめるための本でもあります。 国の話題に触れるとしんどくなる人や、戦後という言葉がどこか遠く感じられてしまうけれど、その影響だけは確実に受けている気がする人に、静かに刺さる一冊です。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は1に最もインサイトを感じており、全ハイライトの71%が集中しています。

読書の順序

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

浜崎洋介の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

クライテリオン叢書 わたしたちはなぜ「あの戦争」を上手く語れないのか? 三島由紀夫、吉田満、城山三郎、丸山豊・・・・・・凄惨な戦場と様々な不条理、えも言われぬ充実感と耐え難い罪悪感。あの時、確かに日本人の中にあった感情とそれを失ってしまった喪失感が、戦争文学には刻まれていた! 特攻、沖縄戦、敗戦...... 文学が刻んだ日本人の精神的断絶の深層を見つめる「戦争文学座談会」。 第一章【断絶編】、第二章【激戦編】、第三章【沖縄編】、第四章【特攻編】、四つの章、八作品について激論。文芸誌では真似できない自由闊達で素直な議論が、他のどこにもない新たなる戦争観に座談会参加者自身と読者を誘う。 私たちが抱えた痛みは無かったことになどできない。戦争が刻んだ日本人の精神的断絶の深層を覗き込み、痛みをもう一度自分たちのものとして受け止めなければ、日本人はまた戦争との適切な距離感が掴めず必ず暴走する。 二度と「愚かに」戦争をしないための必読の書! 藤井聡(編集長)、柴山佳太、浜崎洋介、川端祐一郎(以上、編集委員) 小幡敏(第一回表現者賞)、施光恒(レギュラー執筆者) 富岡幸一郎
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要