
この本について
人と話していて、「なんでこの人はこんなに返事が早いんだろう」とか、「自分ばかり間が悪い気がする」と感じること、けっこうありませんか。相手を急かすつもりもないのに、少し黙っただけで空気が変わるあの感じって、説明しづらいけれど日常で何度も遭遇します。僕も会議や雑談でうまく入れず、ただタイミングを見誤っているだけなのに、コミュニケーション能力の問題みたいに思えて落ち込むことがありました。 この本が面白いのは、その「間」や「返すスピード」を気合やセンスではなく、言語学として扱っているところです。人が200ミリ秒でターンを切り替えているとか、400ミリ秒を超えると一気に興味が離れるとか、数字で示されると妙に腹落ちするんですよね。相手の言葉を最後まで聞いてから考えていては遅いこと、返答の準備はもっと前から始まっていることなど、実生活で「あ、だからあの場面でズレたのか」と思い返せる視点がいくつもあります。 特に、会話のテンポで悩みがちな人や、オンライン会議で「自分だけ遅れてる気がする」という感覚を持ったことのある人には刺さると思います。処理速度を上げようと力むのではなく、会話がどう成り立っているかを知ることで、妙な焦りが少し薄れていく感覚がありました。僕と同じように、会話の“間”に振り回されがちな人ほど、意外と救われる一冊です。
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