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会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか (文春e-book)

会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか (文春e-book)

ニック・エンフィールド、夏目 大

文藝春秋 / 2023-03-27

累計読者数4
平均ハイライト数 4.8件/人
推定読了時間 約4時間14分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
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この本について

会話していると、相手の返事がちょっと遅いだけで「嫌われた?」とか「説明が下手だったかな…」みたいに勝手に不安が膨らむことがあります。仕事でも、オンライン会議の沈黙が怖くて早口になったり、相手の言葉を遮ってしまったり。僕自身ずっと悩んでいたのですが、この本を読んでから、沈黙や反応のズレを前より冷静に受け止められるようになりました。 面白いのは、人間の返答って平均200ミリ秒くらいで、瞬きとほぼ同じスピードしか余裕がないという事実です。国によってその速さがわずかに違うだけで、私たちは「遅い」と感じてしまう。つまり多くのモヤモヤは相手の性格ではなく、単に脳の処理速度や文化的な微差によるものだと知れます。また、「うーん」「あのー」みたいな言葉が単なる口癖ではなく、会話を維持するための大事な役割を持っていることも丁寧に説明されていて、相手の“止まる時間”にも意味があるのだと思えるようになります。 さらに、会話は各自がバラバラに喋っているのではなく、二人で一つの機械を動かしているような共同作業だという視点が新鮮でした。相手の反応が自分の次の行動を作り、自分の反応もまた相手を動かしている。そう考えると、多少の誤解や沈黙があっても、必要以上に自分を責めなくていいんだと思えます。 人とのやりとりで「間」を気にしすぎて疲れやすい人に特に刺さります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

会話の「普遍のルール」から人間の本性が見える 「え?」「えーと」「はあ?」……これまでの言語学が見逃してきた、こんな言葉に「人間の本性」が表れていた!? 今まで、主流の言語学が重視してきたのは常に文法や単語の成り立ちだった。 しかし、あなたが人と会話するときに、完全に文法通りの文章で話すことなどあるだろうか? 「あー」「いや」「はあ?」「え?」「で?」などなど、辞書には載らない言葉を繰り出しながら、すさまじいスピードで言葉のキャッチボールをしているのではないだろうか。 もちろん文法の研究は重要だ。だが、人間は文字より前に会話をはじめていた。現実の会話には、主流の言語学が軽視してきた本質的な何かがあるのではないか……本書は、そんな言語学の「革命」を追うサイエンス本である。 著者をはじめとする会話研究者たちは、世界中の会話を録音し、辛抱強く分析してきた。それによって、意外な事実が次々とわかってくる。 たとえば、人間が会話に応答する時間は、さまざまな言語の平均で0.2秒。これは脳が言葉を発するために必要な反応時間(0.5秒)よりはるかに速い。ちなみに、日本語話者は世界最速の0.007秒で応答しているという(!)。なぜそんなことが可能なのか? また、誰しも、会話の相手が返事をくれないと気まずくなってくるものだ。あなたはどれくらいそんな沈黙に耐えられるだろうか? 調査の結果、それは最大でも1秒間だった(!)。しかも、沈黙が0.5秒を超えると(何か話が通じていないか、否定的な返事が返ってくるのかな)という気持ちになってくるという。あなたも、そんな状況で質問を言い直したりした経験があるのではないか。 すさまじい速さで応答し、話が止まると思うと即座に流れを修復しようとする。何気なくかわしている会話には、実はそんな無意識の超高等技術が詰め込まれている。 そして、その武器になっているのが「え?」というパワーワードだった!? AIがまるで人間のように問いかけに答えてくる現代こそ、「会話」を考えることは「人間」を考えること。本書には、そのヒントが詰まっている。
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