
The Tale of Peter Rabbit (English Edition)
Beatrix Potter
Modernista / 2024
この本について
忙しい日常の中で、頭では「ちゃんとしなきゃ」と思っているのに、どこかでつい気が抜けたり、やるはずのことから逃げたくなったりする瞬間ってありませんか。あとから思い返して自己嫌悪になるけれど、その時の自分の気持ちをうまく説明できない…そんなモヤモヤを抱えること、僕もよくあります。 読者の方が保存していたのが “naughty” や “mischief” “caught” といった、ピターのやんちゃさや失敗の場面ばかりだったのが印象的で、きっと「ダメだと思いつつ、つい踏み込んでしまう自分」に心当たりがあるのでは、と思いました。『The Tale of Peter Rabbit』は子どもの物語に見えますが、振り返って読むと、自分の中の落ち着かない気持ちや、禁止されるほど試したくなる衝動をやさしく受け止めてくれる感じがあります。危ない場所に行ってしまう理由とか、見つかってしまったときの“dreadfully”“frightened”の温度感が、そのまま大人の私たちの日常にも重なるんですよね。 もう一つ、この本が効くのは “Once upon a time” の語り口がくれる距離感です。物語だとわかっているのに、どこかで「まあ、人間なんてこんなふうに迷うよね」と肩の力が抜ける。失敗そのものより、そこから家に戻るまでの過程が丁寧に描かれているので、落ち込んだ自分を責めすぎずに済む感覚があります。 なので、この本は「つい余計なことをしてしまう自分に苦笑いしてしまう人」に静かに刺さると思います。大きな勇気をくれるというより、自分の弱さや幼さも含めて、まあこんな日もあるよねと受け止められるようになる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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