
覚悟の決め方 (SPA!BOOKS)
河野 太通, 南 直哉, 釈 徹宗, 田口 弘願, and 小池 龍之介
PHP研究所 / 2014-05-15
この本について
思いどおりにいかないことが続くと、「自分の努力が足りないのか」「なんで現実はこう動いてくれないんだろう」と、どこかで自分を責めたり、世界に苛立ったりしてしまいます。頭では「全部コントロールなんてできない」と分かっているのに、心がついてこない感じです。僕自身もよくその沼に落ちます。 この本が効いてくるのは、そういう“思いどおりにしようと握りしめすぎて疲れた時”です。たとえば、思ったことと現実を取り違える状態を仏教では「無明」と呼ぶという話があります。これが、妙にしっくりきました。自分の考えが現実そのものだと思い込むから苦しくなるんだ、と。あるいは、人間は環境次第でいくらでも揺らぐ存在だという指摘も、変わり続ける自分を責めすぎない視点をくれます。それでも関係を続けていくには、努力し続けるしかないという現実的な言葉もあって、逃げではなく、地に足のついた感覚が残ります。 もう一つ印象に残るのは、「生かされていることへのごめんなさいとありがとう」という感覚です。自分の力だけで立っているわけではないという前提に立つと、行動が少し変わる。誰かに役に立ちたいとか、できる範囲で返したいとか、そんな素朴な動きが自然と湧いてくる。ここが、読者が多く保存している部分なんだと思います。 思いどおりにいかない現実と、どう折り合いをつけて生きていくか。そんな問いを手放せない人には、静かに深く刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
読書の順序
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