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一夢庵風流記(新潮文庫)

一夢庵風流記(新潮文庫)

隆 慶一郎

新潮社 / 1991-09-25

累計読者数4
平均ハイライト数 2.8件/人
推定読了時間 約6時間40分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

仕事でも日常でも、合理的に動かなきゃいけないのは分かっているのに、なぜか心のどこかで「それだけで生きていていいんだっけ」と引っかかる瞬間があります。結果や効率ばかりを追っていると、自分の中の衝動とか遊び心みたいなものがどんどん小さくなっていく感じがして、ふと虚しくなることがあるんですよね。 『一夢庵風流記』を読むと、その引っかかりに少し風が通ります。登場人物たちは無鉄砲に見えるし、理屈に合わない選択も平気でする。でも「下らないことに生命を張る」という姿勢には、私たちが忘れがちな感覚が詰まっています。どうでもいいことに本気になった日のほうが、自分の輪郭がはっきりしたり、妙な充実感があったりする。あれに近いものです。それに「明日はないと思うからこそ、今日が楽しい」という言葉が、先の見えなさにざわつく心を少し落ち着かせてくれます。未来を完璧に整えようとするほど今が薄くなる、あの感じが緩むんですよね。 滅びや無常に対しても、この作品は変にキレイにまとめません。「滅びたものは美しいが、滅びるものは無残」という距離感が、現実と向き合うときの目線を少しだけ整えてくれます。避けられない終わりがあるからこそ、今どう振る舞うかを考えられる、そんな静かな実感が残ります。 「合理だけではどうしても気持ちが置いていかれる」と感じている人に刺さる本です。効率や正しさの外側にある、自分の“生き方の癖”みたいなものを思い出させてくれます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

戦国末期、天下の傾奇者(かぶきもの)として知られる男がいた。派手な格好と異様な振る舞いで人を驚かすのを愉しむ男、名は前田慶次郎という。巨躯巨漢で、一度合戦になるや、朱色の長槍を振り回し、敵陣に一人斬り込んでいく剛毅ないくさ人であり、当代一流の風流人でもあった。そして何より、自由を愛するさすらい人でもあった。故あって、妻子を置き旅に出た男の奔放苛烈な生き方を描く時代長編。
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