
ベーシック英語
高田 力
この本について
英語を勉強していて、「単語も文法もそれなりに知っているのに、いざ使おうとすると言葉が出てこない」という感覚ってけっこうありますよね。僕も長くそこでつまずいていて、勉強を重ねるほど逆に複雑さに飲み込まれていくような気がしていました。知識は増えているはずなのに、シンプルな一文すら自信を持って組み立てられないあのモヤモヤです。 『ベーシック英語』を読んで印象に残ったのは、「動詞は本来、動作と方向をまとめたもの」という視点でした。動詞そのものを細かく暗記するのではなく、まずは人間の行動を最小単位でどう表現するかを見直す。give や take のような16語の“作用詞”と、方向を示す20語の“方向詞”を組み合わせれば、多くの表現が組み立てられるという発想は、複雑になりがちな英語の見え方を一度ほぐしてくれる感じがあります。覚えるべきことを減らすというより、土台を作り直すような感覚に近いです。 そして、「革新は常に原理を有する単純化から始まる」という一文も胸に残りました。英語学習に限らず、僕たちは新しい知識を積み上げる方向にばかり意識が向きがちですが、実際には“余計なものを削る”ことで理解が一気に深まることがあります。言葉を扱うときの視点そのものを変えることで、学習の負荷が減るだけでなく、英語を読むときの見え方まで軽くなるのがこの本の効き方だと思います。 「文法や解説を読んでも、自分の中でつながらない」と感じている人には特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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