
ハートで感じる英文法 決定版
大西 泰斗 and ポール・マクベイ
この本について
英語を勉強していて、「文法は覚えているはずなのに、いざ使うと迷う」「前置詞や助動詞になると途端に勘が働かなくなる」という感覚、僕もずっとありました。知識はあるのに実際の英語とつながらないあの距離感が、なんとも言えず苦しかったんですよね。 この本は、そのモヤモヤに対していきなり全部を学ばせようとはしません。むしろ逆で、英語がどう“感じられているか”の根っこを一つずつ見せてくれます。たとえば、will が「未来」ではなく精神のベクトルだったり、前置詞が訳語よりも空間の手触りだったり、過去形が“時間”ではなく“距離”として働くことだったり。こういうイメージの変化が積み重なると、単語を目の前にしたときの迷い方がほんの少し変わります。丸暗記では拾えなかった違いに気づける瞬間が増えるんですよ。 そしてもうひとつ救われたのが、この本が「英語の仕組みを大げさに神格化しない」ところです。ネイティブだから特別、という話ではなく、「ここはこういうふうに感じているから、この形になる」という筋道を現実的に描いてくれる。だから使える場面がイメージしやすい。if が選択肢を与える表現だから、消えると圧が生まれる、なんて説明はまさにそうでした。 感覚と言語のつながりが曖昧で不安になりがちな人、知識はあるのに会話になると固まってしまう人には、かなりしっくりくると思います。僕もその一人でしたが、英文を読むときの“見え方”が静かに変わりました。
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