
この本について
人付き合いで、こちらは正しいつもりでも相手を怒らせてしまったり、心ない評判を耳にして引きずってしまったり。言い訳できないほど些細なことで心がざわつく瞬間って、どうしてもありますよね。僕もそこに振り回されやすいタイプなので、このあたりの抜粋を読んだ方の気持ちはすごく分かります。 新渡戸稲造の『ソクラテス』は、いわゆる“人生論”の本ではなく、もっと静かで実務的です。ソクラテスが外の声よりも自分の内側の「伺い」に従ったことや、悪評に対しても一度立ち止まり“彼ならどう扱うか”と想像してみる態度が、そのまま日常の判断に置き換えられるんですよね。自分が本当に納得していれば、びくつく必要はないという感覚は、強がりではなく、覚悟の持ち方として自然に染みてきます。 そして何より、言葉と行動が一致していく姿を追っていると、自分も少しだけ姿勢を正したくなる。相手を論破するためではなく「道のために議する」という態度は、仕事の議論に疲れたときほど効きます。感情を抑え込むのではなく、視点の置き場所を変えるだけで、あのギスギスした感じが薄まることがあるんですよね。 自分の軸をもう一度つくり直したい人に、静かに刺さる一冊です。
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出版社による紹介
哲学はどのように始まったのか。ソクラテスとは何者かをめぐる論争にその鍵はある。古代ギリシアにおける哲学誕生の現場をいま新た...
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