
NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
五百旗頭真
累計読者数3
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star総合評価 57/100
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この本について
仕事でもニュースでも、「なんで日本の判断ってこうなるんだろう」と考え込むことがよくあります。制度や価値観の違いというより、もっと深い“方向感覚のズレ”みたいなものを感じるというか。でもその正体がつかめないまま日々流されてしまう。そんなときに読んだのが、この『さかのぼり日本史 戦後 経済大国の“漂流”』でした。 この本が面白いのは、戦後日本の決断の背景にある「その時点での当事者の迷い」が丁寧に描かれているところです。吉田茂の執念じみた外交交渉や、鳩山・岸が批判しながらも結局“吉田なき吉田路線”を歩んでしまう矛盾、アジア外交で何度も壁にぶつかりながら視点を変えられなかった苦悩。読んでいると、今の日本の曖昧さや受け身っぽさが急に歴史の中で立体的に見えてきます。単に「昔はこうだった」と知るのではなく、「なぜ今の日本がこういう立場にいるのか」が腑に落ちる感覚があります。 特に、敗戦直後に形づくられた認識を何十年も引きずり、そのまま高度成長に突入し、気づけば“漂流”していたという指摘は胸に刺さりました。自分の仕事でも、忙しさに流されて戦略を立てないまま突き進んでしまう瞬間があって、どこか他人事に思えませんでした。 歴史の話を読みたいというより、「今の日本の立ち位置をもう少し正確につかみたい人」にはかなり響くと思います。私自身、読んだあとでニュースの見え方が少し変わりました。
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