
百年法 下 (角川書店単行本)
山田 宗樹
KADOKAWA / 2015-03-25
累計読者数4
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約6時間34分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
最近、仕事でもニュースでも「自分の意思とは別のところで物事が決まっていく感じ」にモヤっとすることが多いんですよね。自分の人生なのに、気づけばレールが敷かれていて、そこに乗るかどうかの選択すら与えられていないような感覚。そんな気分のときに『百年法 下』を読むと、少しだけ視点が変わります。 この本が扱っているのは極端な設定ですが、抜粋にもあるように「死ぬべき日時を法律で決められること」への違和感や、官僚の思考回路への疑問が、妙に現実と重なるんです。制度がある以上、表向きは“合理的”に見えてしまうものでも、当事者の感情や身体感覚とはまったく噛み合わない。そのズレを登場人物たちが言葉にしてくれるので、自分の中にあった小さな不満が「そういうことだったのか」と整理される感じがあります。 そしてもうひとつ、この物語は“正しさ”より“納得感”のほうが人を動かすという当たり前の事実を、かなり丁寧に描いています。上から押しつけられた理屈ではなく、自分なりの落としどころを探していく姿に触れると、今の生活の中でも選び直せる部分があるのでは、と静かに考えさせられました。 制度や組織の論理に飲み込まれがちな人ほど、じわっと効いてくる作品です。
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出版社による紹介
自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、人々を襲う。〈生存制限法〉により、百年目の死に向き合うことになった日本人の選択と覚悟の結末は——!?
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