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猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫)

猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫)

大山淳子

講談社 / 2012-03-15

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約4時間11分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

仕事でも日常でも、頭の中ではだいたい「答えは見えているのに、最後の一手が出ない」という場面があると思うんです。状況はそろっているのに、決めきれない。あと一歩が怖い。そんなとき、自分の判断が本当に正しいのかも分からず、妙なモヤモヤだけが残ったりします。 『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』の抜粋を読むと、「パズルは揃った。あとはぴしりとはめるだけ」という一行に反応した方が多いのではないかと思います。百瀬は天才と呼ばれながらも、決め手の瞬間に慎重で、相手の気配や偶然の一言に流れをゆだねるようなところがあります。その距離感が、押し切る勇気というより、状況の整い方をていねいに見極める姿勢として響くのかもしれません。また、「そこのお兄さん」と声をかけた理由を淡々と追っていく場面からは、人の行動の裏にある小さなずれや勘違いを拾い上げる目線が見えてきます。 この本のいいところは、事件の真相よりも、人の選択や思い込みのほうが物語の推進力になっているところです。行動を急かさず、でも確実に前へ進めるヒントが静かに置かれているので、「考えすぎて動けなくなるタイプ」の人には特にしっくりくると思います。百瀬のような極端な天才でなくても、小さな違和感や偶然を手がかりにして、自分の中のピースをそっとはめ直す感覚を味わえる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

お見合い30連敗。冴えない容貌。でも天才。婚活中の弁護士・百瀬太郎は猫いっぱいの事務所で人と猫の幸せを考えている。そこに舞い込むさらなる難題。「霊柩車が盗まれたので取り戻してほしい」。笑いあり涙ありのハートフル・ミステリー、堂々誕生! 満場一致で第一位、TBS・講談社ドラマ原作大賞受賞作。(講談社文庫)
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