
媚びない人生
ジョン・キム
ダイヤモンド社 / 2012-05-24
この本について
他人の目を気にしすぎて、自分の考えがどこか薄まってしまうときがあります。周りに合わせたほうが無難だし、波風も立たない。でも、その積み重ねで「本当はどうしたかったんだっけ」と自分の輪郭がぼやけていく感覚、けっこうしんどいですよね。僕も同じように迷うことが多いので、この本の言葉がやけに刺さりました。 ジョン・キムの『媚びない人生』は、いわゆる「強くなれ」という話ではなく、外側ではなく内側に軸を持つという話が中心です。抜粋を読んでも、読者が響いているのは「他者に合わせて形が変わってしまう自分」との決別ではなく、「自分の尊厳を守るための現実的な強さって何か」という部分だと思います。例えば、誰に見られていない場所でこそ自分を変えやすいという指摘や、事前許可を求めるのは責任に怯えているからだという視点は、日常の行動レベルまで落とし込める話でした。 さらに、この本が効くのは、環境を変えることに躊躇してしまう人にも同じです。未知の領域に足を踏み出すことには失うものもあるけれど、そこにしか新しい自分は生まれないという考え方は、過度に煽らず、でも静かに背中を押してくれます。時間に対する緊張感の話も印象的で、「今この瞬間に集中すること」が大げさではなく日常を変えるヒントになりました。 「他者の評価と自分の意志の境界が曖昧になりがちな人」に特に刺さると思います。僕自身、読んで劇的に変わったわけではないんですが、行動を選ぶときの軸が少しだけ明確になりました。そういう一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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