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2001年宇宙の旅〔決定版〕

2001年宇宙の旅〔決定版〕

アーサー C クラーク and 伊藤 典夫

累計読者数16
平均ハイライト数 6.7件/人
推定読了時間 約8時間32分
star総合評価 54/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 48%

この本について

情報が増えれば増えるほど、世界のノイズばかりが目につく気がして、ふと「自分は何を見たいんだっけ」と分からなくなる瞬間があります。コミュニケーションも技術も進歩しているのに、肝心なところでは人間らしさを置き去りにしてしまうような、あの妙な虚しさ。『2001年宇宙の旅〔決定版〕』を読んでいて刺さる抜粋が多いのは、きっとその感覚に近いものをみんな抱えているからだと思います。 この本は「未来の物語」なのに、読みながら何度も「今の自分」に引き戻されます。たとえば、情報が溢れるほど中身が薄くなるというフロイドの独白は、SNSに疲れた日の自分そのものですし、道具を作ることで人間性すら作り変えられていくという一文は、テクノロジーに振り回され気味の生活にピタッと重なります。そして、ボーマンが恐怖に震えながらも、未知の光景に目をそらさずに踏みとどまる場面は、環境の変化に尻込みしがちなときの心を静かに押してくれます。 大げさな自己変革を求める本ではありませんが、「世界の見え方が少しズレる瞬間」が確かにある作品です。日常のモヤモヤをいったん宇宙規模に広げてみたい人にこそ、じわっと効くと思います。こんな人に刺さるのは、技術にもニュースにも疲れてしまったけれど、人間であることを手放したくない人です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

企画段階では、最初HALは人型ロボットだった!?モノリスの当初の形は...!?映画『2001年宇宙の旅』は、クラークにとって完全主義者キューブリックとの悪戦苦闘の4年間であった。その映画製作過程で失われた膨大なオリジナル小説原稿に加えて、キューブリックとの出会い、共同作業による構想、執筆過程での様々なエピソードなどをまじえ、クラークみずからが語る、ありえたかもしれないもうひとつの『2001年宇宙の旅』。
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