
この本について
海外ニュースや国際情勢を見ていて、「なんでこんな価値観のぶつかり合いになるんだろう」とふと立ち止まることがあります。相手の言動が理解できないまま議論だけが進んでいく感じに、私もよくモヤモヤしてきました。 『世界は宗教で動いてる』は、そのモヤモヤを少しだけ形にしてくれる本でした。たとえば、科学が“神の作品を読み解く試み”として始まったという視点は、ヨーロッパの理性中心の考え方がどこから来たのかを腑に落としてくれます。アメリカの「成功」が宗教的背景とつながっている話も、ニュースで見る人々の振る舞いを別の角度から見せてくれました。そして、宗教ごとの「世界の成り立ちの見え方」が違うと、政治や正義の捉え方まで変わってくる。ここを理解しているかどうかで、相手の行動の“理由”の見え方がガラッと変わります。 とはいえ、宗教を深く信じていない側からすると、あまりに壮大な話は距離を感じがちです。この本はそこを現実的に、日常レベルに落とし込んで説明してくれるのがありがたいところでした。「異文化理解」というより、「他人の前提条件を知る」感覚に近いと思います。 異なる価値観と接するときに、いつも説明のつかない違和感を抱えてしまう人に刺さる一冊です。
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