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世界史の中の日本 本当は何がすごいのか (扶桑社BOOKS)

世界史の中の日本 本当は何がすごいのか (扶桑社BOOKS)

田中 英道

累計読者数3
平均ハイライト数 8.3件/人
star総合評価 34/100
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この本について

歴史を学んでいると、「結局どの時代の価値観で語られている話なんだろう?」とモヤッとすることがありませんか。西洋史観が前提の説明を読むたびに、なんとなく腑に落ちないまま理解したことにしてしまう……自分もずっとその繰り返しでした。 この本が面白いのは、よく出てくるヘーゲルやマルクス、ハンチントンのような“歴史の語り部”たちが、どんな前提で世界を見ていたのかを一度ぜんぶ解体してくれるところです。戦争を歴史の中心と見る視点や、人間を性悪として捉える考え方がどこから来たのかを丁寧に示してくれるので、「あ、ここを軸にしていたから世界史はこう語られていたのか」と気づけるんですよね。しかも、そのうえで日本がどう位置づけられてきたかが立ち上がってくるので、自分が学校で習った“世界史の地図”とは別の見え方が出てきます。 個人的に刺さったのは、文明発展を無条件に良いものとして扱わない姿勢です。農耕の開始さえ環境破壊の起点として捉える視点に触れると、「文明=進歩」という思い込みがほどけていく感覚があります。さらに、幕府がカトリックとプロテスタントを区別していたことなど、日本が西洋の論理にただ飲み込まれていたわけではない事実が、静かにこちらの思考を揺らしてきます。 “歴史の読み方自体を見直したい人”には、とても刺さる一冊だと思います。

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