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世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで (講談社現代新書)

世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで (講談社現代新書)

岡崎勝世

講談社 / 2003-10-20

累計読者数3
平均ハイライト数 55.3件/人
推定読了時間 約3時間32分
star総合評価 63/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%

この本について

歴史を勉強していると、「結局、いまの世界の成り立ちってどこから来たんだろう」「ヨーロッパ中心の歴史観って、どれくらい作られたものなんだろう」といったモヤモヤが残ったままになります。自分も仕事で歴史的な文脈を扱うとき、部分的な知識はあっても、大きな流れの“根っこ”が曖昧なまま手を動かしている感覚がありました。 この本は、その曖昧さをほどくときの“地図”としてかなりありがたかったです。たとえば、世界史の出発点がヘロドトスなのか、ポリュビオスなのかという話だけでも、ヨーロッパがどんな前提で自分たちの歴史を描き始めたのかが見えてきますし、「帝権がどこに移りゆくのか」という古代の世界観が、後のキリスト教や中世の世界像にどう受け継がれていくのかも丁寧に説明されます。年号ひとつ取っても、創世紀元とキリスト紀元のどちらを軸にするかで“世界”の見え方がまったく違う、という指摘は、自分が無意識に前提にしていた歴史観を揺らしてくれました。 さらに、封建制度や古代的生産様式のような社会構造の成り立ちまで踏み込んでくれるので、「地中海世界が崩れたから西ヨーロッパ世界ができた」といった単純化では片づけられない複雑さを、そのまま受け止められます。歴史を一気に“俯瞰する”というより、時代ごとにどんな世界像が支配的だったのかをひとつずつ確かめていく、そんな読み心地でした。 「歴史の前提から整理し直したい」「自分の世界観の土台を見直したい」という人には特に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

キリスト教の呪縛、オリエンタリズム、国民主義的歴史、世界システム論……「歴史」はどう書き変えられたか!? 「世界史」はどのように創られたのか。キリスト教的歴史観の成立と変遷、国民主義的歴史の誕生など、西欧的世界観・歴史観を根本から考える。(講談社現代新書)
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