
イスラーム世界史 (角川ソフィア文庫)
後藤 明
累計読者数8
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star総合評価 72/100
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この本について
歴史を学んでいると、「ヨーロッパとアジアって本当にそんなにきれいに分けられるのか?」みたいなモヤモヤがよく出てきます。授業で習った区分のまま理解しようとすると、どこか無理がある気がして、でも自分で調べようとすると情報が断片的で、結局また同じ疑問に戻ってくる。僕もずっとそのループでした。 この本がよかったのは、その区分そのものを丁寧にほぐしてくれたところです。たとえば、麦やブドウのような“当たり前の食材”がどんな環境で育ち、どんな技術と結びついて文明をつくっていったのかが具体的に描かれるので、歴史を「思想」や「国名」だけで追わなくてよくなる。さらに、ギリシアがヨーロッパの源流とされてきた背景や、ローマとイスラームがどう地続きなのかが、政治・気候・言語の流れで一本につながる感覚があります。世界史の地図が書き換わるというより、「もともとこんなふうにつながっていたのか」と腑に落ちる感じに近いです。 教科書の枠組みに少しでも違和感があった人や、歴史を“線”として理解したい人にはとても刺さると思います。僕にとっては、点在していた知識がようやく呼吸を始めたような一冊でした。
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出版社による紹介
変容と拡大を続けるイスラーム世界。宗教と政治から描く激動の1300年史
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