
哲学とは何か NHKブックス
竹田 青嗣
累計読者数7
平均ハイライト数 31.9件/人
star総合評価 75/100
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この本について
社会について考えるとき、どうして人によってこんなに世界の見え方が違うんだろう……と立ち止まることが多いです。正しさの基準もバラバラで、議論してもかみ合わない。自分が何を拠り所にすればいいのか分からなくなる瞬間ってありますよね。 竹田青嗣さんの『哲学とは何か』は、そのモヤモヤに真正面から理由を与えてくれる本でした。たとえば、なぜ人々が異なる「世界像」をもつのかを、感覚の流れから確信がどう構成されるのかという順番で丁寧に説明してくれる。世界観の違いを「相手の性格」ではなく、「確信の成り立ち」から理解できると、対話の構えが少し変わります。さらに、近代社会がどんな原理で成り立っているのか、なぜ「一般意志」や「自由の相互承認」が鍵になるのかといった話が、歴史の流れとセットで語られるので、自分が住んでいる社会の足場が見えてくる感覚がありました。格差や政治のゆがみをどう扱うべきかという現代の問題にも、感情論ではなく筋道で向き合えるようになります。 思考の土台をつくり直したい人、意見の対立に疲れて「そもそも世界はどう成立しているんだっけ」と感じている人に届く一冊だと思います。私自身、社会を見るときの目線が少し落ち着きました。
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