
エモ消費 世代を超えたヒットの新ルール
今瀧健登
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2023-06-02
この本について
マーケやSNS運用をしていると、「ちゃんとやっているつもりなのに広がらない」「そもそも何が“刺さる軸”なのか見えない」という感じのモヤモヤがけっこうつきまといます。僕自身、広告の数字だけ追っても手触りがないまま終わってしまうことが多くて、立ち止まることがありました。 この本が面白いのは、Z世代を“謎の若者層”として扱うのではなく、1人の人間として何に共感するかを丁寧に見ているところです。単に「TikTokが大事です」と言い切るのではなく、なぜ従来の手法では広がりにくいのか、どうやって「人が自然に紹介したくなる流れ」をつくるのかを、かなり現実的な視点で語ってくれます。ブランドの擬人化という話も、テクニックというより「人として会話できているか」という地に足のついた考え方として腑に落ちました。 読んでいて特に助かったのは、商品そのものではなく“消費される過程”にUGCが生まれる設計を組み込む、という考え方です。あとは、広げようとして全方位に向けるのではなく、限られた共通経験から立ち上がる「わかる」の集合体を探すこと。数字よりもKEI、つまりエモの手応えを基準にする発想も、忙しさに流されがちなときの軸としてちょうどよかったです。 SNSで「伸ばす目的」より、「伝わる形」を迷いながら探している人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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