
現代哲学の論点 人新世・シンギュラリティ・非人間の倫理 (NHK出版新書)
仲正 昌樹
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star総合評価 40/100
start序盤集中型
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この本について
日々ニュースが動くたびに、「今の社会ってどこへ向かってるんだろう」と落ち着かなくなる時があります。自分の意見を持ちたいのに、空気やルールに流されている感じがして、何が“自分の考え”なのかすら分からなくなる。そんな時に、この本がちょっと効いてきました。 一番助かったのは、派手な出来事があっても哲学そのものは揺れない、という視点です。社会が騒がしいと「新しい何かを学ばなきゃ」と焦るけれど、実は私たちの思考を支える基盤はそう簡単には変わらない。この前提に触れるだけで、変化の渦中でも落ち着いて考える余白が生まれました。 それに、私たちが“あたりまえ”と思っているルールや価値観が、歴史や文化の積み重ねの中でできたものだという説明も腑に落ちました。自分が何に従っているのかを言語化できると、状況に巻き込まれすぎず、判断の軸が少しだけ持ち直せます。宗教が時代とともに私事化していく話や、プライバシーが「権利」でありながら「義務」にもなるという例は、今の生活にも自然と引き寄せられました。 「世界の変化に置いていかれている気がするけど、何を手がかりに考えればいいのか分からない」という人には、特に刺さると思います。大きな答えが見つからなくても、思考の地面をいったん固め直したい時にちょうどいい一冊でした。
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