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〈宗教化〉する現代思想 (光文社新書)

〈宗教化〉する現代思想 (光文社新書)

仲正 昌樹

光文社 / 2008-06

累計読者数4
平均ハイライト数 7.3件/人
推定読了時間 約5時間31分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 34%

この本について

最近、「あの人たちは真実が見えていない」と断言する議論を目にすることが増えて、なんとなく胸がざわつくことがあります。自分も何かに染まっているだけなんじゃないか、と怖くなる瞬間があるんですよね。右とか左とかより前に、そもそも“確信”ってそんなに簡単に持てるものなんだろうか、と立ち止まりたくなる。 『〈宗教化〉する現代思想』は、そのざわつきに少しだけ呼吸の余裕をくれる本でした。著者は、思想や哲学が時に“真理を知った者たちの共同体”になってしまう危うさを淡々と指摘します。怒りや正義感から論調が固まっていくプロセスを見せてくれるので、「自分が今どの角度から世界を見ているのか」を一度クールダウンして確認できる。さらに、ハイデガーの言う「アレテイア=非隠蔽化」という考え方を通して、真理が一度きりの答えではなく、向きを変えるたびに違った姿を見せるものだという感覚が、実生活の判断にも効いてきます。 正しさを強く主張する議論に疲れてしまったとき、距離の取り方を教えてくれる一冊です。特に「自分の考えもどこかで宗教っぽく固まっていないか気になる人」には響くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

プラトン以降の西欧哲学・思想史において、“すぐれた哲学・思想”と思われているものが、いかに擬似宗教(形而上学)化の危険性と隣り合わせにありそのことが哲学者・思想家によってどのように問題化され、論じられてきたのか。本書では、現代思想に特に強い影響を与えたハイデガー、アーレント、デリダなどの論考をてがかりに、思想史の概観を試みる。新興宗教体験を持つ著者だからこそ、現代日本の思想業界に、“生き生きとしたラディカルな思想”を中心とした「真の共同体」を求めるかのような、擬似宗教化の風潮が生じていることが分かるのである。
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