
峠(中)(新潮文庫)
司馬 遼太郎
累計読者数6
平均ハイライト数 12.3件/人
star総合評価 57/100
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この本について
仕事で決断を迫られたとき、気持ちはあるのに腹が据わらないまま時間だけが過ぎることってありませんか。自分でも分かっているのに、覚悟の手前で立ち止まってしまう。最近の自分の迷い方がまさにそれで、「気合や感情だけでは動けないな」と思っていたときに読み返したのが『峠(中)』でした。 継之助の「涙では事が動かない」という感覚や、「まず覚悟、その後に政略がくる」という姿勢は、情熱だけで突破しようとして空回りしていた自分にはけっこう刺さりました。感情を否定する話ではなくて、複雑な理屈に逃げず、一番シンプルな発想点に立ち返るほうが物事が動きやすいという、あの時代ならではの実務感があります。さらに、金の扱いや兵の質といった現実的な話が多くて、「正義とか理念を語る前に、まず足場を固める」重要さも見えてきます。 覚悟とか責任といった言葉を振り回すより、目の前の条件をどう整えるか。そのリアルな視点がほしい人には向いていると思います。時代小説ではあるけれど、今の仕事の場面にも置き換えやすくて、特に「迷いながらでも前に進みたい人」に静かに効いてきます。
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