
果しなき流れの果に (角川文庫)
小松 左京
KADOKAWA / 19730320
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約5時間32分
star総合評価 40/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%
この本について
最近、「正しいことをしても報われない」「理不尽に巻き込まれて終わるだけなんじゃないか」と、ふと立ち止まってしまうことがあります。頑張れば何かが変わる、と言い切れない現実があるとわかっているからこそ、心のどこかに重いものが残るんですよね。 小松左京『果しなき流れの果に』の抜粋を見ていると、その理不尽さを直視した言葉に惹かれた人が多いのだと思います。貧しい者の努力が踏みにじられ、悪党が何事もなく生き延びる描写は、綺麗ごとでは説明できない世界の手ざわりをそのまま突きつけてきます。物語として読んでいるはずなのに、自分の中にも似た感覚があったなと気づかされる瞬間があるんです。 この作品が効いてくるのは、そんな「どうにもならなさ」をただ嘆くだけで終わらせないところです。巨大な時間の流れや、生物としての人間のスケールに触れることで、個人の努力や不運がまったく別の見え方に変わっていきますし、自分が抱えている葛藤や不公平感が、世界の中でどんな位置づけにあるのかを少しだけ客観視できるようになります。また、人間の営みそのものを俯瞰する視点が入ることで、感情の行き場がゆっくり整っていく感覚もあります。 目の前の理不尽に疲れてしまった人、あるいは「努力すればなんとかなる」という言葉にどこか違和感を持ってきた人に、静かに刺さる一冊だと思います。
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開始終了
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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出版社による紹介
巨大な剣竜や爬虫類がいた六千万年も前の中生代の岩層から、奇妙な砂時計が発見された。その砂は、いくら落ちても減らず、上から下へ間断なく砂がこぼれおちて、四次元の不思議な世界を作り出していた。常識では考えられない超科学的現象……! さらに不可解な事件が起きた。この出土品の発見場所の古墳へ出向いていた関係者が、次々と行方不明となり、変死を遂げてしまったのだ——。強大な内なる闇に対抗するための、遥かな時間と空間を超えた壮大な戦いを、迫力に満ちたイマジネーションで描く日本を代表するSF長編作。偶然発見された、貴重な創作メモを収録。作家の思考の流れを詳細に辿り、創作の原点を明らかにするエキサイティングな特典解説つき!
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