
日本沈没(上) (光文社文庫)
小松 左京
KADOKAWA / 2020-04-24
累計読者数3
平均ハイライト数 17.3件/人
推定読了時間 約4時間44分
star総合評価 56/100
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この本について
仕事や生活がぎゅうぎゅうに詰まっている時って、自分が背負っているものばかりが視界を占めて、もう少し大きい視点で考えたいのに余裕がないまま過ぎていくことがあります。あれこれ積み重なって、ふと「自分はいま、どこに立っているんだろう」とぼんやり迷うような感じです。 『日本沈没(上)』を読んでいると、その迷いがいったんほどける瞬間があります。読者が保存していた抜粋にもありますが、地球規模の変動を前にした人間の小ささや、日常のしんどさを抱えたまま生きる人たちの姿が、妙にリアルに描かれているんですよね。巨大な自然に対してどうにもならない場面が続くのに、小野寺たちのやり取りは人間くさくて、むしろそこに救いがあります。地球の歴史の中で見れば自分の悩みはちっぽけに見えるけれど、それでも日常を続けていく理由はちゃんと残る、そんな感覚が静かに戻ってくる本です。 そして、国家や社会が「家」のようにまとまりすぎて息苦しくなるという指摘も、今の空気と重なるところが多いです。外側に出てみないと見えないものがあるし、逆に「自分の足元にだけ必死だったな」と気づかされる人もいるはずです。災害の描写ばかりが印象に残りがちですが、実際は人間の視野がどう変わっていくかの物語として読めます。 日々のプレッシャーで視野が狭まりがちな人や、一度立ち止まって自分のスケールを調えたい人には、とくに刺さると思います。
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出版社による紹介
伊豆諸島・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。
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