
「年収6割でも週休4日」という生き方
ビル・トッテン
小学館 / 2009-11-02
この本について
仕事の時間だけがじわじわ増えて、家のことや自分の生活はどんどん後ろに押し出されていく感じ、ありませんか。働けば便利さは手に入るはずなのに、実際は余裕が減っている気もして、どこでバランスを取り直せばいいのか分からなくなる。僕自身、そこをずっと迷っています。 この本は「もっと稼ぐか、もっと頑張るか」ではなく、「そもそも今の仕組み自体が私たちの時間を奪っているのでは」という視点をくれました。読者の方が保存している部分を見る限り、刺さっているのは “極端な節約術” ではなく “消費と労働の仕組みそのものへの違和感” だと思います。産業機械やコンピュータが本来は人を楽にするためのものだったはずなのに、実際は長時間労働を固定化する道具として使われてしまったこと。銀行が「何もないところからお金を作る」仕組みが、社会全体を成長し続けざるを得ない構造にしていること。こういう背景を知ると、個人の怠慢ではなく、そもそも私たちは無理のある土台に立たされていたんだと静かに気づかされます。 その上で著者が提案するのは、急に山奥で自給自足をしろという話ではありません。外食を減らして料理する時間をつくるとか、壊れたものを自分で直す工夫を取り戻すとか、便利さを少し緩めることで家計も心も軽くなるという、ごく現実的なラインです。年収6割でも成り立つ暮らしというのは、節制ではなく「無理なく生活をコントロールできる感覚」を取り戻す話に近いです。 今の働き方にどこか引っかかりを感じていて、「でも何から変えればいいのか分からない」という人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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