
さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)
乙 一 and 羽住 都
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約4時間6分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
この本について
周りがどんどん進んでいくのに、自分だけ止まっているように感じる時ってありますよね。何か成果を出したわけでもなく、ただ毎日が過ぎていくだけ。人に話すほどの出来事もないし、「この時間って意味あるのかな」みたいな不安がじわっと湧いてくる。僕も仕事が落ち着いた時期に、そんな静かな焦りに飲まれそうになったことがあります。 『さみしさの周波数』の抜粋を読んで、保存した人が多い理由はきっと、この作品が「何も起きない時間」にちゃんと意味を与えてくれるからだと思うんです。たとえば、誰かが前に進んでいく背中をただ見送ってしまう感じ。それを否定せず、「こういう生き方しかできない自分」をそっと受け止めてくれる視点があります。また、だらだら過ごしていた十年間を振り返る場面は、沈黙していた時間にも後から意味が宿ることを示していて、自分の歩みを急にゼロから肯定できるような感覚があります。 物語としては決して派手ではないのに、「何も起こらなかった日々の重さ」を丁寧に扱っていて、自分の過去の時間までふと見直したくなる。特に、周囲と比べて遅れている気がしてしまう人や、自信をなくしている時期の人にはすっと染みるはずです。 こんな人に刺さります。静かに進んでいくしかない自分のペースを、もう一度信じたい人。
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出版社による紹介
「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった...“未来予報”。ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。
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