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吹上奇譚 第二話 どんぶり (幻冬舎文庫)

吹上奇譚 第二話 どんぶり (幻冬舎文庫)

吉本ばなな

幻冬舎 / 2020-09-08

累計読者数4
平均ハイライト数 4.5件/人
推定読了時間 約2時間6分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 69%

この本について

最近、毎日きちんと生きているつもりなのに、自分の時間がどこか他人事みたいに感じることがあって。未来の選択も「どっちが正解なんだろう」と考えるほど、余計にわからなくなる。そんなモヤモヤの中にいるときに、この『吹上奇譚 第二話 どんぶり』の抜粋が何度も保存されている理由が、読むほど腑に落ちました。 この物語は、大きな事件が起きるわけではないのに、日々の輪郭を取り戻す感覚がじわっと戻ってくるところが効きます。たとえば「まるで同じ毎日でも、少しずつ違う」と気づく視点は、停滞しているように見える時間にも自分のために動いている流れがあるんだと、やわらかく教えてくれます。また、「未来はそのときの自分が考えてくれる」という言葉は、いま無理に答えを出そうとして固まっていた心をほぐしてくれるし、「判断を信頼できる自分を育てる」という地に足のついた姿勢も現実的で安心できました。さらに、人との関係や別れをどう自分の中で扱うかについての描写がとても丁寧で、失った人を“亡霊”にしないために自分がちゃんと生きる、という視点は、過去の痛みを抱えてきた人ほど静かに響くと思います。 静かだけれど確かに背中を押してくれる本です。過去と未来の間で立ち止まっているように感じている人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

この世で最も恐ろしいことは、自分が自分でなくなってしまうこと――。眠り病から回復 した母、異世界人と結婚した妹とともに、吹上町で穏やかな日々を送っていたミミ。だが 友人・美鈴が除霊に失敗し、少女の霊に体を乗っ取られてしまう。美鈴は自分の体を取り 戻せるのか? 少女の霊の目的は? 著者のライフワークが華開く、スリル満点の第二弾。
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