
ショートケーキは背中から
平野紗季子
新潮社 / 2024-08-29
累計読者数5
平均ハイライト数 2.8件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 34%
この本について
なんとなく毎日が連続して見えて、「大事な瞬間をちゃんと拾えていない気がする」みたいなモヤモヤ、ありませんか。やるべきことはこなしているのに、手触りのある時間が減っていく感じというか。僕自身、同じ悩みをぐるぐる回っていたときに読んだのが『ショートケーキは背中から』でした。 この本は、壮大な教訓よりも、目の前の一回性にちゃんと目を向け直させてくれます。たとえば、ビートルズが流れ続ける店で「チャンネルの変え方がわからなくなっちゃっただけ」と笑う店主の話や、ホットなのに脚付きグラスで登場して場を沸かす飲み物、歯が三割卒業したおじいさんの姿。そういう一見なんでもない瞬間に、じわっとした愛おしさが宿っているんだと気づかされます。きれいなものをより多く見た人が勝つ、という一文は、日々を雑に消費しがちな自分にほど沁みるはずです。 もう一つ、この本が quietly 効いてくるのは、「街や食や人との関わり」を他人任せにしない視点をくれるところです。行政が町を作るんじゃない、と言う人の言葉や、ガストロノミーをどう社会に返すか本気で考えるシェフの姿勢を読むと、自分の生活圏も誰かの働きかけの積み重ねでできているんだな、と自然に思えてきます。 瞬間の感度を取り戻したい人、最近ちょっと世界の色が薄く感じる人には、静かに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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出版社による紹介
「きっと私は世界を理解したい。そのための手段が、食べものだったのだ。」実家すぎる店からいつかは訪れたい名店まで、人より貪欲に食べ、言葉を探し続けた20年。その末に見た〈食とは何か〉の(今のところの)結論がここにあり! 著者が自らに課した100本ノック=書き下ろし「ごはん100点ノート」を大収録。
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