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強く生きるために読む古典 (集英社新書)

強く生きるために読む古典 (集英社新書)

岡敦

集英社 / 2011-01-19

累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約2時間11分
star総合評価 34/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

仕事や生活をなんとか回しながら、本当に考えたいことには手が届かないまま時間だけが進んでいく。自分の経験は散らばった破片みたいで、そこから何を組み立てればいいのかもよくわからない。そんな感覚、けっこうな頻度であります。自分をどう扱えばいいのか考えたいのに、日々の「とりあえず」を維持するだけで手一杯になるあの感じです。 この本は、そんな行き詰まりの中で「考えるための場所」をつくってくれる一冊でした。自分の人生を言葉のように“文脈”として捉える発想は、いまの位置がわからないまま焦る自分に一度ブレーキをかけてくれますし、経験の残骸を前にしても「ブリコラージュ」という視点から組み合わせ直せばいいという示し方が、妙に現実的なんです。また、恐れや不安を力づくで押し込めるのではなく、「失うことを恐れずにいる」という祈りの姿勢が、自分にもできる小さな態度として残るところも個人的に救いでした。 古典の読み解きといっても難しい話ではなく、むしろ、自分の生活にどう折り返すかを一緒に探してくれるような距離感があります。これまでの経験がバラバラに感じられている人、どこから立て直せばいいか迷っている人には、とくに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

高校三年で肉体労働の現場に転がり込んだ著者は、一冊の古典を読む。ヘーゲルの『小論理学』だ。その哲学書は、日々の土木作業で疲れ切った若者に「未知の地平へジャンプするための勇気」を教えてくれた。正しい理解を目ざすのではなく、自分が生き延びる助けになるように本を読む。そのとき、難解・重厚と思われた古典は、人生を戦うための武器となり、仲間となる。いわば、生きるための読書だ。その実践記録である本書は、「未読の古典にチャレンジするための勇気」を私たちに与えてくれる。【目次】はじめに 「できそこない」のためのブックガイド/1 『失われた時を求めて』(プルースト)かけがえのない時間/2 『野生の思考』(レヴィ=ストロース)ゴミ捨て場からの敗者復活戦/3 『悪霊』(ドストエフスキー)もしも世界が一編の美しい文章なら/4 『園遊会(ガーデンパーティー)』(マンスフィールド)今日、リアルな死に触れて/5 『小論理学』(ヘーゲル)気がつくと見知らぬ土地に立っていた/6 『異邦人』(カミュ)夕暮れ、場違いな人/7 『選択本願念仏集』(法然)最低の人間に贈られた最高の方法/8 『城』(カフカ)成し遂げられていない物語/9 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)春の季節に生まれいづ/あとがき
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