
この本について
仕事をしていると、「数字に弱いままで大丈夫かな…」とか「決算書って結局なにを見ればいいのか分からない」といったモヤモヤが、ふと頭をよぎる瞬間があると思います。必要性は感じているのに、専門知識の壁が高く見えて、一歩踏み出しにくいんですよね。僕自身もずっとそんな距離感でした。 この本が助けになるのは、決算書を“経営者の視点をちょっとだけ借りる道具”として見せてくれるところです。たとえば、利益が出ているのに在庫をわざと処分する理由を知ると、企業が何を大事にして動いているのかが急に立体的に理解できます。キャッシュフローの「営業はプラスで投資と財務を補う」という考え方も、数字をただ眺めるだけの状態から一歩抜け出すきっかけになります。相手先の決算書を読むとき、どこに着目すれば相手の事情が見えるのか…という実務に踏み込んだ話もあり、机上の知識で終わらないのがありがたいところです。 出世という言葉も、競争の道具としてではなく、「よりよく働くための選択肢」として扱われていて、数字を読む力がキャリアにどう効くのかが無理なく腑に落ちます。アップセルやクロスセル、ライフタイムバリューのような概念も、現場の感覚に近い説明なので、営業や企画に関わる人ならそのまま使えるはずです。 数字の本が苦手でも、「仕事の景色をもう少し広く見たい」と思っている人には特に刺さる一冊だと思います。
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