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サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ (中公新書)

サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ (中公新書)

下條信輔

累計読者数8
平均ハイライト数 45.8件/人
star総合評価 63/100
start序盤集中型
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この本について

日常で「なんで自分はこんな反応をしてしまうんだろう」とか、「気づいたら気分が引っ張られている理由がわからない」とか、そういう小さなモヤモヤってありますよね。自覚はないのに、心が勝手に動いてしまう感じ。僕もよくあります。 この本は、その“勝手に動いてしまう部分”に、静かに説明をくれる一冊でした。たとえば、ほとんど見えていない刺激でも行動が変わってしまうとか、生理的な興奮そのものには名前がついておらず、状況の解釈で怒りにも不安にも恋にも変わってしまうとか。自分の感情って「内側で感じているから正しい」わけじゃなくて、外側の条件にかなり左右されているんだな、と腹落ちします。右脳と左脳がまるで別人格のようにコミュニケーションしていたり、本人が否定している“恐怖”が身体の反応としてははっきり出てしまう例など、読むほどに「自分の認知なんてあてにならない部分がある」と分かってきます。 ただ、この本の良さは「だから人間はダメだ」と言わないところで、むしろこうした仕組みを知ることで、感情の扱い方が少し変わる点にあります。たとえば、理由のよく分からない不安をそのまま抱え込むのではなく、「これは未処理の興奮に勝手なラベルをつけているだけかも」と一歩引いてみるとか。表情に引っぱられて気分が変わってしまう仕組みを知っていると、落ち込みすぎたときの微調整もしやすくなります。 自分の反応に振り回されがちな人、あるいは「心ってもっと単純じゃない気がする」と薄々思っている人には、かなり刺さると思います。

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