
新装改訂版 Linuxのブートプロセスをみる (アスキー書籍)
白崎 博生
角川アスキー総合研究所
この本について
Linuxの勉強をしていると、セグメントだのページングだの、割込みだの「仕組みは知りたいけれど、図解だけでは腹落ちしない」というモヤモヤ、けっこうありませんか。私もブートプロセスあたりは雰囲気で理解した気になっていて、実際に手を動かす段階になると「あれ、ここは何が起きてるんだっけ」と立ち止まりがちでした。 この本が助かったのは、CPUやBIOSの動きが“その瞬間に何をしているのか”という粒度で描かれているところです。たとえば512バイトしかないブートセクタが何をしていて、どこから先をブートローダに任せているのか。割込みをマスクするとは具体的にどんな状態なのか。なぜLinuxは使わないはずのセグメントをわざわざ設定するのか。こういう疑問が「抽象概念」ではなく「実際のコードと動作」で説明されるので、理解が地面に降りてくる感じがありました。 特に、CPLやゲートの話、Copy-On-Writeの裏側など、普段ユーザープロセスとしては見えない層がつながって見えるようになるので、OSを“黒箱”のままにしたくない人には相性がいいと思います。仕組み全体を一気に理解しようとする必要はなくて、気になるところを少しずつ追いかけるだけでも、カーネルや仮想化技術を読むときの見え方が変わります。 「Linuxを使っているけれど、底でどう動いているかをきちんと知りたい人」に特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
読書の順序
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