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世界の法思想入門 (講談社学術文庫)

世界の法思想入門 (講談社学術文庫)

千葉正士

講談社 / 2007-10-10

累計読者数3
平均ハイライト数 14.7件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 54/100
menu_book精読型
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この本について

日々ニュースを見るたびに、「国家とか宗教とか法って、結局どこまで人の行動を縛るんだろう…」みたいな、じんわりした疑問が残ることが多いです。頭では分かったつもりでも、歴史の積み重ねまで踏み込むと急に霧が濃くなるあの感じ、僕もずっと抱えていました。 この本は、そんなモヤモヤに地図を描いてくれるような存在でした。たとえば商業が発達する中で「利潤をどう正当化するか」という議論が、都市の商事法の成立につながっていく流れを知ると、今のビジネス倫理の揺れ方も唐突ではなく見えてきます。あるいは、世界法論のように国家より外側に視点を置こうとする試みを読むと、「主権国家が絶対的」という前提そのものが歴史的には相対的なんだと気づかされます。さらに、固有法・宗教・国家法が重なり合うイスラム圏の例などを読むと、単一の価値基準で社会を説明しようとする無理さも実感できます。 全体として、法の話なのにどこか「世界をどう見るか」の話に近いので、専門書というより思考の補助線として使いやすい一冊でした。制度の仕組みよりも、その背後の文化や人間観まで含めて理解したい人には静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

世界には様々な法体制が併存する。それらは相互に影響しあい形成されてきた。本書は西欧法思想を唯一普遍とする認識を見直し、非西欧の法思想にも目を向ける。ローマ法の源流であるユダヤ法、アラブ民族以外にも普及した包容性をもつイスラム法、一元的原理がなく西欧法移植に成功した日本法。多様な法思想を固有の歴史や文化に絡めて紹介、比較し、西欧法思想の特殊性を炙り出す。(講談社学術文庫)
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