
ジャン・クリストフ 全13巻合本版
ロマン・ロラン and 豊島与志雄
岩波書店 / 198608
累計読者数3
平均ハイライト数 126.3件/人
star総合評価 76/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 54%
この本について
仕事でも人間関係でも、自分の中の矛盾や弱さがふと噴き出してきて、「結局、自分は何者なんだろう」と立ち止まるときがあります。前に進みたいのに、内側が散らかったままでは足がもつれる。そんなとき、この『ジャン・クリストフ』に触れると、少し呼吸が戻ってくる感じがありました。 この物語は、英雄譚というより、人が揺らぎながら育っていく“長い時間”をそのまま受け止めてくれる作品です。たとえば、幼いクリストフの世界が部屋の中の埃や壁紙まで輝いて見えていた場面は、忘れていた感受性を思い出させてくれるし、家族とのすれ違いや、小さな卑怯さに気づいて崩れ落ちる瞬間は、誰にでもある「自分の扱いづらさ」を丁寧に拾ってくれます。そして、真実へ向かおうとして何度も迷い、転びながらも進む姿は、立派さより“生きてる最中の手触り”を思い出させてくれました。 一気に答えをくれる本ではないですが、日々のモヤモヤを「もう少しだけ誠実に見てみよう」と思わせてくれる。そんな温度です。とくに、自分の内側の矛盾とつきあいながら、それでも前に進みたい人に刺さると思います。
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