
詩の原理
萩原 朔太郎
累計読者数8
平均ハイライト数 115.5件/人
star総合評価 74/100
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この本について
最近、仕事でも創作でも「自分の感じていることと言葉がいまいち噛み合わない」とか、「客観で見るべきか、主観で突っ走るべきか」で迷う瞬間があると思います。頭で整理しようとすると余計に混乱して、結局どちらも中途半端になるあの感じです。僕もずっと同じところでつまずいていました。 萩原朔太郎の『詩の原理』は、その迷いを直接解決してくれるタイプの本ではないのですが、「ものを創るとき、人はどんな視点で世界を見ているのか」という根っこの話を、静かに整えてくれます。主観と客観の対立を、人生観レベルで語る部分は、単なる技法論ではなく「自分が世界をどう受け取っているか」を自然と見直させられます。例えば、同じ“現実”という言葉でも、現実の中に実在を求める立場と、理想の中に実在を感じる立場があるという視点は、仕事の判断や日々の違和感にもそのまま響きます。また、詩や芸術が“主義”を持つと表現を失うという話は、結果を急ぎすぎて言葉が硬くなる自分の癖をそっと突いてきました。 結局この本は、創作に限らず「自分は何を“温かい”と感じ、何を“冷たい”と感じる人間なのか」を知りたい人にじわっと効いてきます。ものを見る姿勢をいったん分解したい、そんなときに手元にあると落ち着ける一冊です。こんな人に刺さると思います。自分の感受性の輪郭を言葉で確かめたい人。
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