
猫町
萩原 朔太郎
リットーミュージック / 2006-10
累計読者数3
平均ハイライト数 6.3件/人
推定読了時間 約1時間52分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%
この本について
仕事でも日常でも、「自分が見ているものって本当に“現実”なのか?」みたいな妙な違和感を覚えることがあります。周りは普通にしているのに、自分だけ景色の“奥”に別のレイヤーがある気がして落ち着かない。理屈では説明できないけれど、どうしても拭えないあの感覚です。 萩原朔太郎『猫町』を読むと、その違和感が妙に肯定されます。主人公が、自分の知覚が崩れていくのを、誤魔化さずにそのまま書き留めている姿がまず印象的で、「経験した事実を書くだけだ」という潔さが不思議と心に残ります。景色の裏側にもうひとつの実在があるかもしれない、という視点は、普段の世界の見え方をほんの少しずらしてくれるし、あの「確かに何かがおかしい」と感じてしまう瞬間を、単なる不安として処理しなくていいんだと思わせてくれます。 そして何より、周囲に笑われようと、自分が“見た”という事実を手放さない語り手の姿は、自分の感覚を信用できなくなってしまう日々に、小さな支えみたいなものをくれます。理智や常識のほうが正しく見えてしまう場面でも、もう一段奥にあるかもしれないものへ目を向けてみてもいいのだ、と静かに背中を押してくれます。 自分の感覚にズレを抱えて生きている人に届く本だと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
これは人間の住む世界でなくて、猫ばかり住んでいる町ではないのか。日本文学史上最高の名作ファンタジーが心象写真付きで蘇る。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要








