
パーパス・マネジメント
丹羽真理
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2018-08-31
この本について
仕事は嫌いじゃないのに、なんだか自分らしく働けていない気がする。周りはちゃんと頑張っているのに、自分だけモヤモヤしているような感覚が抜けない。そういう時って、努力の仕方を変えるべきなのか、そもそも向き合い方がズレているのか、判断がつきにくいですよね。僕自身も「頑張っているはずなのに充実感がない」状態が長く続いた時期がありました。 この本を読んで意外だったのは、「幸せ→努力→成功」という順番の方が、人はちゃんと力を出せるという指摘でした。頑張り方を変える前に、「なぜ自分はこれをやっているのか」を思い出すだけで、脳の中のやる気の仕組みまで変わるらしい。さらに、Purposeは単なる目標ではなく、自分の価値観と社会的意義の両方が含まれているものだ、と説明されていて、ここが妙に腑に落ちました。会社と自分のPurposeが噛み合うと、自然と力が出るという感覚にも覚えがある人は多いはずです。 読みながら感じたのは、働き方のテクニックよりも、日々の「自分らしさ」や「関係性」が大事だという、ごく当たり前のことを丁寧に扱ってくれる本だということです。感謝を伝える仕組みが職場にあるだけで人の力の出方が変わる、といった話も、理屈ではなく、現場の感覚に近い実例として響きました。 「最近、自分の仕事が自分のものじゃない気がする」と感じている人には、静かに効く内容だと思います。
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