
この本について
最近、うまくいかない日が続くと「なんで自分ばっかり」とつい足が止まってしまうことがあります。仕事でも家庭でも、ちょっとした行き違いに心が持っていかれて、物語の“脇役”みたいな気分になる瞬間ってありますよね。そんなモヤモヤを抱えたまま読んだとき、この『多摩川物語』の言葉が妙に沁みてきました。 この本が効くのは、つらさを前向きに塗り替えるんじゃなくて、つらさの「位置づけ」が少しだけ変わるところだと思います。たとえば、人生を多摩川の葉っぱに例える場面。うまくいく景色も、目をそらしたい景色も、流れの中に含まれているだけで、自分が失敗しているわけじゃないという感覚が自然と残ります。それから、登場人物が自分の“しおれ癖”と向き合う場面も印象的で、優しく突きつけられるような痛さがありつつ、どこか救われもします。「今の自分の目の前の景色だけで決めつけなくていい」と思わせてくれるんです。 物語としての温度は静かですが、人との距離感や、流れに抗えない人生の時間が丁寧に描かれていて、自分の歩調を取り戻すきっかけになります。日々の変化にいちいち揺れてしまう人ほど、すっと深呼吸できるはずです。 こんな人に刺さると思います。自分の人生を“途中経過”として見られなくなっているとき。
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




