
この部屋から東京タワーは永遠に見えない (集英社文庫)
麻布競馬場
集英社 / 2023-10-19
累計読者数5
平均ハイライト数 6.6件/人
推定読了時間 約3時間59分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 36%
この本について
なんとなく毎日をこなしているだけなのに、気付けば疲れていたり、他人の人生と比べて勝手に落ち込んでいたり。頑張っているつもりなのに、本当に前に進けているのか分からなくなること、ありますよね。自分の弱さを直視したくなくて、とりあえず手を動かしてごまかす…みたいな逃げ方も、僕は何度もやってきました。 『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』は、そういう“言葉になりにくい苦しさ”を静かにすくい上げてくれる小説です。偉そうに見える人にも、その人だけの地獄があるというまなざし。努力のぬるま湯に浸かって現実から目をそらす姿への容赦ない描写。そして、完全な幸せも完全な不幸もなく、誰もが揺れながら生きているという受け止め方。読んでいると、自分だけが特別に迷っているわけじゃなかったんだと思えてきます。 この本の効き方は劇的ではないですが、ふとした場面で自分の呼吸が戻るような感覚があります。誰かに期待される息苦しさに疲れたときや、他人の人生の眩しさに視界を奪われそうなときに、少し距離を置いてものを見られるようになる。人の弱さに対しても、自分の弱さに対しても、少し優しくなれる。 特に、自分の人生を“なんとなく”で積み上げてきた気がしている人には刺さると思います。
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出版社による紹介
手に入れるはずの幸せを見失い、もう戻れない諦めの先に、それぞれが見るものは――。 SNSを沸かせた“タワマン文学”初のコミカライズ。同名の“虚無と諦念のショートストーリー集”を原作に、東京に暮らす男女(ひとびと)を描く。麻布競馬場による原作未収録の小説『今年で31歳になる』、川野倫による各エピソード描き下ろしも特別収録。
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