
この部屋から東京タワーは永遠に見えない (集英社単行本)
麻布競馬場
集英社 / 2023-10-19
累計読者数19
平均ハイライト数 8.9件/人
推定読了時間 約3時間59分
star総合評価 50/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%
この本について
最近、自分の立ち位置がよく分からなくなることがあります。頑張っているつもりなのに報われている実感がないとか、誰かと比べてしまって「惨めさって、高低差なんだよな」と妙に刺さる瞬間があるとか。人間関係でも、相手の背景やセンスの違いに勝手に圧を感じてしまい、距離の取り方がわからなくなることも多いです。 『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』は、そういう小さなモヤモヤを丁寧に言語化してくれます。努力に逃げてしまう癖に気付く描写や、環境の差が生む見えない溝の痛み、誰の人生にもその人だけの地獄があるという視点など、読んでいると「自分だけじゃなかったんだ」と呼吸がしやすくなる場面が多い。登場人物の惨めさやみっともなさも、決して切り捨てずに描いてくれるので、読後に妙な安心感が残ります。 特に、他人の期待や“東京的な序列”に疲れやすい人には、静かに効いてきます。人生は持って生まれた環境や偶然に左右される部分が大きいけれど、それでも誰かと関わりながらどうにか進んでいく。その不完全な感じを肯定してくれる物語です。 「強がらずに読める小説を探している人」に刺さると思います。
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出版社による紹介
手に入れるはずの幸せを見失い、もう戻れない諦めの先に、それぞれが見るものは――。 SNSを沸かせた“タワマン文学”初のコミカライズ。同名の“虚無と諦念のショートストーリー集”を原作に、東京に暮らす男女(ひとびと)を描く。麻布競馬場による原作未収録の小説『今年で31歳になる』、川野倫による各エピソード描き下ろしも特別収録。
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